自作の空母戦ゲームを作るべく、寄り道しつつぼちぼちやってます。
by takoba39714 カテゴリ
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67年前の今日、ガ島に上陸してきた米軍に日本軍巡洋艦隊による奇襲攻撃が敢行されました。世に言う第一次ソロモン海戦です(ああ、やっと今日は何の日にちなんだ書き出しだ)。 ミッドウェイでの敗戦後、日本軍はニューカレドニア、フィージー、サモアを攻略し、米国と豪州を分断するFS作戦を推進します。そのための前進基地として、ガダルカナル島を選び、飛行場を設営することとしました。7月16日に始まった設営作業は8月5日にほぼ完了。日本軍の手により、幅60m、長さ800mの滑走路が造成されました。 すぐさまラバウルの零戦隊が前進して展開する予定でしたが、事務手続き等に手間取り、進出は1週間遅れることとなりました。 一方、米軍は日本軍のこの行動を重く受け止めました。そして可能な限りの艦艇をかき集め、ガ島を奪取することとしたのです。飛行場設営の2日後の8月7日早朝に大挙して押し寄せた米軍は、戦闘員たった250名弱、非戦闘員(設営隊)250名弱の守る新設飛行場を、1日余りで奪い取ります。 日本軍は米軍のガ島逆上陸に対し、とりあえず現地に展開していたラバウルの航空戦力と、三川中将率いる巡洋艦隊で応じます。 ラバウル航空隊は米軍上陸隊に被害を与えることはできませんでしたが、フレッチャー少将率いる空母艦隊の艦載機に対しては、それなりの損害を与えたようです。 フレッチャーは配下空母部隊の損失を恐れ、ガ島防備の任務を放棄し撤退してしまいます。このため三川中将の巡洋艦隊は、空襲にさらされることなく、奇跡的にガ島に突入できました。 三川艦隊は、旗艦鳥海が中破したものの、ガ島防御にあたっていたクラッチレー少将率いる米巡洋艦隊に壊滅的といえる打撃を与えました。しかし三川中将は米機動部隊の空襲を警戒するあまり、それ以上の戦果拡大をはかることなく撤退します。 日本軍の視点による第一次ソロモン海戦と、ガ島までの航路上の様子は、従軍記者として旗艦鳥海に乗り込んだ丹羽文雄さんの「海戦」(中公文庫)で詳細に知ることができます。 日本軍の米哨戒機に対する警戒と緊張振りがよく伝わってきます。 後世において、もしこのとき余勢を駆って米輸送艦隊を叩いていれば、戦いの帰趨は変わっていたと言われています。しかし、敵空母が南方に退いていたという情報も、ラバウル航空隊が実は輸送艦隊にはそれほどの損害を与えていなかったという事実も、この時点で三川は知り得ませんでした。 報告によれば、前もって行われた空襲によって輸送艦には相当被害が出ており、それが故、米空母やフィジー、サモアの哨戒機は必死になって自分たちの艦隊の位置を探ろうとしているに違いないと三川は考えていましたし、それを否定できる証拠を何一つ手に入れられていませんでした。突入だって上手くいったのは奇跡でした。前哨の米駆逐艦が味方と誤認してくれたことも、幸運中の幸運でした。もし帰路に空襲によって配下の艦艇を沈められたりしたら、折角の大勝利も水の泡となります(米潜水艦の雷撃で加古を帰路に喪失)。 そのような状況の中、敵巡洋艦隊との交戦でちりぢりになった隊形を立て直し、湾内へ戦火拡大に向かうことをなかなか決断できないと思います。結果論と後知恵だけでその場の決断を非難するのはいかがなものかと。 歴史のIfを考えるのであればむしろ、「ラバウル零戦隊のガ島進出が遅れなかったら?」ということではと私は思います。飛行場設営直後に零戦隊が展開していれば、米上陸部隊に対し、もう少しましな抵抗が出来たかもしれません。米軍が上陸に手間取れば、その後の展開は違ったものになったかも。多勢に無勢は変わりなく、日本軍の被害が増えただけかもしれませんが。 ところでGJ/SSの「決戦!ガダルカナル」では、第一次ソロモン海戦よろしくラバウルの巡洋艦を突入させるかどうかが、日本軍プレイヤーが最初に直面する選択です。 ただし、GJ版になるにあたって、空母や輸送艦の退避ルールが明確化され、米輸送艦隊の殲滅だの空母を砲撃で沈めるとかは不可能になりました。では第一次ソロモン海戦をしかけるのは日本軍にとって無意味なのでしょうか。 実は巡洋艦隊の突入は、輸送艦の撃破ではなく、米軍に対しどれだけの兵力をリアクションに投入すべきかの決断を強いることに、その意味があります。 米軍が手持ちの3隻の空母(サラトガ・ワスプ・エンタープライズ)と他の艦艇をどれだけ日本軍巡洋艦隊に対する迎撃戦力として割くかによって、次ターンに控える最初の山場である第2次ソロモン海戦や、その後のガ島パトロールのローテーションに影響します。 米の艦艇は決して潤沢にあるわけではなく、むしろ不足気味ですので、非常に悩むと思います。ここで空母戦力を使用すると、2ターン目に登場する瑞鶴・翔鶴ペアをどう迎え撃つかにまた悩まなければなりません。史実どおり、南方撤退させたまま機動部隊の温存を図りたくもなります。自軍の輸送船と同一へクスでの戦闘は不利になるというルールは、米軍の悩みを一層深くします。 日本軍にもあえて「突入しない」という選択枝はありますが、私が日本軍プレイヤーなら、損害覚悟で(史実のような一人勝ちはなかなか望めない。)第一次ソロモン海戦を発生させることを選択するでしょう。 私はこのゲームの第一次ソロモン海戦に対する考え方というか、処理の仕方が非常に気に入ってます。 なお、帝海第三艦隊では、水上戦闘ルール習熟のためのミニシナリオとして、第1次ソロモン海戦を用意しています。また、もりつちさんのソロモン夜襲戦では、当然の如く第一次ソロモン海戦のシナリオが用意されています。 あのとき輸送艦隊を攻撃していたらなんて後知恵のifは横に置いておいて、もし自分が三川なら、その場で史実の日本軍通りのベストを尽くせるかに思いを馳せることのほうが、歴史のifの正しい楽しみ方だとおもうのでした。
by takoba39714
| 2009-08-08 01:05
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