自作の空母戦ゲームを作るべく、寄り道しつつぼちぼちやってます。
by takoba39714 カテゴリ
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SLGのルールは、実際に起こり得ることをシステムにどう落とし込んでいるかが、その成り立ちであることは言うまでもありません。 ですから、私はSLGのルールを読む時に、自分がそのゲームのテーマ、その扱う事象について知っていることが、どうルールに反映されているのかを考えつつ読みます。 たぶんみんなそうだと思うのですが。 一見複雑そうな、例えば、難しいルールのゲームの例としてよく引き合いに出されるAir Warも、「速く飛ぶ航空機は曲がりにくい。」「空気が薄い高高度では、揚力が小さくなるため運動性が落ちる。」「降下したらスピードがつく。」といった馴染みのある物理法則をルール化しているにすぎないわけで、そこから紐とけば、理解するのはあまり難しいことだとは思えません。 戦術級といわれるゲームの場合、特にこの傾向は強いわけで、ルール量が多少多くても、なぜそのルールが必要なのかが理解できておれば、さほどルール理解や運用に困ることはありませんでした。 ところが、この予備知識を持ち合わせていない場合、逆のことが起こり得ます。 すなわち簡単といわれる部類のゲームのルールであっても、予備知識がないために、覚えることが非常に困難になるのです。 例えば戦車戦のゲームで、正面から撃たれた場合と、側面から撃たれた場合では、側面からの方が撃破率が高いというルールがあったとします。 これはあきらかに、正面装甲の方が厚く出来ている戦車が多いことや、側面に比べ正面の方が投影面積が小さいことによる被弾率の低下を表したルールなのでしょう。 戦車マニアにとっては、水は高いところから低いところに向かって流れるぐらいの常識です。 でも戦車にさほど興味がなく、予備知識がなければ、そのルールをそのまま暗記するしかないわけです。 QD/HJのアイアンボトムサウンドのルールには縦射は命中率が下がるというのがあります。 敵の前方、あるいは後方から撃った弾は側方から撃った弾より命中しづらいというルールです。 つまりT字の状況だと、敵と並行している時に比べ、互いに弾が当たりにくいというルールです。 これは艦砲の散布界の形による命中率の差異を表現したルールです。 軍艦から発射された弾は横に広がるので、目標艦が自艦に対して直交方向だと当たりにくいのです。 軍艦の射撃って、実は数うちゃあたる方式なので、弾をばらまいた範囲内に敵艦が入っているかどうかが問題になるんですね。 この概念は、ガンダムで戦争を知ったみたいな人(いるんですよ、結構)には、理解しにくいかもしれません。 あれって基本的にビームがまっすぐ敵に向かっていく直接射撃しか描かれてませんから。 映画「ローレライ」のラスト近くで潜水艦の20cm砲がB29を直接照準でライフルみたいに狙い撃っちゃったときは、思わず爆笑してしまいました。 あれは明らかにスタッフさんが「ガンダムで育った人たち」だから故の発想です。 そして観ている方も、私が抱いたような違和感は全く感じないのでしょう。 でもクライマックスであれやられるとなあ。 「あの時代に潜水艦同士の水中魚雷戦?」っていうのも大概でしたが。 戦争を知らない子供たちという歌がありましたが、それは戦争を知っている大人たちという対立軸があってこそ、世界観が成立するわけです。 今は大人も子供もみんな戦争を知らないわけですから、あの歌を今の若者が聞いても、何がいいたいのかホントの部分が伝わってこない。 髪の毛が長いどころか、最近はズボンが下がってパンツ見えてても許されるらしいし(笑)。 話が脱線しましたが、予備知識を動員できない状況が多いゲームほど、ルールを理解するのは難しくなります。 私たちが幼少の頃は、そういった予備知識を仕入れる機会やソースに比較的恵まれていた気がします。 子供向けの戦史本とかが、昔は今よりずっとあったような気がするし、あの大戦の生き証人みたいな人もいっぱいいました。 私の母方の祖父はもうずっと前に他界しましたが、帝国海軍軍人でしたし、私の父は妹をつれて、米軍艦載機の機銃掃射の中を逃げ回ってました。 だからどうだと言うわけではないのですが、一言でいえばミリタリーなものをとりまく空気が今とずいぶん違った。 石井もも子さんという児童文学作家の代表作「ノンちゃん雲に乗る」で、ノンちゃんのお兄ちゃんが、理科室で顕微鏡を初めて見たとき、「高射砲?」と聞く場面があります(たぶんあった)。 この小説が世にでた1951年は、太平洋戦争が終わったわずか6年後であり、児童文学といえど自然な成り行きのエピソードなんだと思います。 でも「ノンちゃん雲に乗る」を現代風にアレンジすることがあったら、このシーンは真っ先に削られるに違いありません。だって顕微鏡を見て高射砲をイメージ出来る子供って、今まったくリアリティがありませんから。 一見リアルに見えて実は嘘だらけのガンダムやローレライのような、戦争を知らない子供たち(私もその一人)の手による2次創作によって、3次的に戦争を理解した気になるのが今です。 ちょっと前のことですが、コンビニで買える戦史ムック本に、「ミッドウエイ海戦で日本が負けたのは運が悪かっただけ。艦載機の性能もパイロットの腕も、当時はレベルが段違いだったから。」っていう論調が延々語られていたのを目にしたとき、こんな本で金とっていいのかって思っちゃった。 あのガンダムの劇中でさえ「モビルスーツの性能差は絶対ではない」って言ってたにもかかわらず。 うちの息子は、同人のソロモン夜襲戦をやったとき、酸素魚雷のあまりの破壊力に、駆逐艦って船体の半分くらいが魚雷で出来ている、ゴーランドミサイル艦みたいな姿に違いないって思ったそうです。 子供向けの「駆逐艦・特殊艦」っていう軍艦図鑑を読んでからSLGに触れた私には、考えられない事態です。 同シリーズで、「戦艦・巡洋艦」「空母・潜水艦」っていうのも私は全部持ってました。あれもたとえば艦載機の搭載数のデータなんかは、かなり日本びいきな内容だった(竣工当時のデータそのままだった)けど。 もちろん昔は反戦主義、戦争アレルギーも、今よりずっと声が大きかった気がします。 某ウォーゲームクラブは、それまで会場に使っていた青少年なんとか会館の使用を、教育上良くないって理由で禁止されたりしました。 話がどんどん脱線しますが、ここで再びゲームのルールの話に戻します。 SLGのルールの難しさは、直接ゲームを始めることのハードルにはならないとおっしゃる方がたまにいます。 確かに今よりミリタリーが身近で、予備知識の仕入先に困らなかった私たちにとってはそうだったかも。 でも、だからといって、もっと若い方にもそっくりそのまま当てはまるってわけではないと思うんですよ。 ましてやコンシュマーゲーム機が身近で、とりあえず電源を入れれば正しいルールでゲームが始められる環境で育った人に対して、量がべらぼうに多く、読み解くにあたって予備知識が必要なSLGのルールを前に「大丈夫だよこんなもの難しいゲームほど面白いんだ。」って言うのは、ホントはその通りであっても、ちょっと無理があるのではないでしょうか。
by takoba39714
| 2011-06-10 22:59
| ゲームってなにさ
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Comments(4)
とても興味深く拝読しました。我々が成長過程で接した環境と、それ以後の世代が接したそれとでは、入ってくる情報も比較の対象も、みんなが「常識」として理解している前提も、すべて違っているはずです。その部分の違いを無視してしまっては、過去にどれほど成功した思想や手法であっても、事実上「役に立たない過去の遺物」になり果ててしまいます。
私が中1の時に最初に買ったシミュレーション・ゲームは「スコードリーダー」でしたが、当時民放で『コンバット』カラー版の再放送がされていて、毎週「米軍とドイツ軍の小部隊戦闘」をじっくり学習する機会に恵まれていました。なので、SLのルールブックに書かれている内容が、実際に何を表現しているのか、わりと簡単にイメージできました。そういう「偶然」の環境が無ければ、私も違った道を歩んでいたかもしれません。
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F男
at 2011-06-14 21:35
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昔「魚雷がないなんて、米重巡は欠陥兵器だ!」と吼えた経験を持つ私としては、「ゴーランドミサイル艦みたいな駆逐艦」は「強そうだ」と思ってしまいました(笑)。
確かに、今の若い人たちは、「ミリタリー知識」に関しては我々より弱い気はしますね。その点はルール理解の妨げになりそうです。ただ、その一方で、「ゲーム」と言えばすごろく・トランプ程度のものが主流だった我々に対し、今の若い人はもう少し複雑なゲーム(ドイツゲーなど)を遊びやすい(=複雑なルールに対する抵抗力がやや緩くなる)、という有利さもあると思います。 そう考えると、要は「相手の立場(知識・経験)を考えたルールブック・インスト」をすればいいって気はするのですが、それがなかなか…
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takoba39714 at 2011-06-14 22:34
山崎さま。ありがとうございます。私にとっての偶然は、風疹で自宅療養していた際、親が買ってきてくれたWLシリーズの矢矧でした。10数年を経て入口や成り立ちの違いを理解して、はじめて他者の主張や嗜好が理解できるのではと思うようになりました。私もカラー版コンバットを見ていれば、山崎さんや石田さんとSL今頃ご一緒できたでしょうか。
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takoba39714 at 2011-06-14 22:37
F男さま。トレーディングカードゲームをする子供たちを見ていると確かにそんな気がしますね。でも相手を前にしたとき、瞬時に生い立ちがわかってそれにあったインストが出来るなんて、もう超能力者な気がします。やっぱりルールはある程度頭に入れていただいてから卓を囲みたいっていうのが本心ですね。
私、インスト苦手です。
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