序盤のプレイ風景
このゲームの味噌は、一部を除いて味方も敵もユニットが最初は裏を向いているってことです。Aランク、Bランクに分かれていますが、果たして忠義をつくして働いてくれるのか、裏切りものなのか、日和見ものなにかわからない。
小早川がどこに居るのか敵にも味方にも判らないというルールは、シミュレーションとしてどうなのっていう意見はあると思います。
ただ、このシステムによって、裏切り(あるいは期待に反して内応してくれない)が史実のような効果を生むことも事実です。
普通にゲームを作ったら、小早川の裏切り期待値を上げたくなるのは人情ですし、そうなったら、やっぱり西軍は小早川に大事なところを任せないでしょう。
そうすると後知恵と、シミュレーション性を上げたせいで、かえってシミュレーションでなくなってしまうパラドックスが発生するのです。
三成の苦悩を再現する上では効果的(かつ簡単)な処理で、私はこのシステムはイケてると思います。
もし、シミュレーション性を云々するなら、むしろ対辺距離4kmというスケールにもかかわらず、スタック禁止という部分かもです。
私は徒歩で何度か古戦場巡りをしたことがありますし、地図上の地形にも馴染みがあります。
このゲーム通り、仮に各部隊が4kmずつ開けて展開したら、古戦場を歩いて巡ることはできません(笑)。もちろんそんなことを私はとやかく言うつもりはありません。
後でルールを確認して、いくつか適用間違いも見つかったので、近いうちにもう一回してみたいな。このゲームは、マーケットガーデンと同じで好きになれそうです。