自作の空母戦ゲームを作るべく、寄り道しつつぼちぼちやってます。
by takoba39714 カテゴリ
全体 つれづれごと 持っているゲームのこと 最近読んだ本 空母戦ゲーム作成備忘録 ごはんのこと 戦史について その他の自作ゲーム 模型の楽しみ ゲームってなにさ 戦略級ミッドウエイ FLメール対戦 ゲーム会報告 TSOHメール対戦 未分類 以前の記事
2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 10月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 07月 2019年 05月 2019年 03月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 お気に入りブログ
ゲーマーいちねんせい が ゆく 地の果て もやいんぐ・ほーる of... 出戻りゲーマー分隊 ウォーゲームだもの ソークオフだよ人生は 天気のいい日はSLG 百年の退屈 OPEN DICE ROLL わうだけやってる場合じゃない のらりくらり 最新のコメント
最新のトラックバック
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
|
さて、唐突ですがSLGに出会う前、皆さまはどんな趣味をお持ちだったでしょうか。 ブームの頃は、町のおもちゃ屋さんでゲームが買えたこともあり、たまたま通りがかったときに、ケースの中にあるバルジ大作戦や砂漠のキツネを見て、衝動買いした結果現在に至るという方もいらっしゃるかもしれません。しかしながら私の知る限り、他の趣味つながりでこの世界に入ってきた方も結構多いようです。 私のもともとの趣味は模型でした。当時HJ社がAH社のSLGを細々と輸入通信販売していたのを見つけて興味が湧いたのです。しかしながらそのラインナップは、パンツアーブリッツを筆頭に独軍ものが殆どでした。私は1/700ウォーターラインシリーズのファンで、しかも航空主兵主義だったものですから、本当に好きなゲームに出会うには、ブームの到来をまたなければいけませんでした(注1)。 海軍大好き、空母大好き少年は私の他にも結構いたようで、エポック社の「出して欲しいゲームアンケート」では、「初心者~中級者向け」「ミッドウエイ海戦を含む」「空母戦ゲーム」という声が大きく、名作「日本機動部隊」(注2)が出版されるに至りました。 また、HJ社プロデュースの国産初の海戦ゲーム「IJN」(注3)でも、水上戦ゲームにもかかわらず、ユーザーアンケートでは「空母や航空機を登場させてほしい。」という、無体な希望が寄せられたそうです(注4)。 その後ゲーム界は紆余曲折を経て現在に至っているのですが、それまでに先に挙げた「日本機動部隊」を始め、いくつかの和製空母戦ゲームが出版されました。しかしながら、ある時点を境にパッタリと出版されなくなりました。現在進行形で米のAP社は空母戦ゲームのSWWASシリーズを出版しており、日本にも熱心なファンがいらしゃるようです。しかしながら大きなヒットにはなっていないようです。 なぜなら空母戦ゲームを含め、所謂海戦戦術~作戦級のゲームには、他の一般的なウォーゲームとは、いくつか趣が異なる点があり、これが冬の時代を生きのびたゲーマーには、どうやらいささか受けが悪いからのようです。 具体的には、「海戦ゲームは基本的に全面海ヘクスの地図盤上で行われ、展開が単調である。水上戦ゲームでは、砲撃という名のサイコロの振り合いに終始し、空母戦ゲームでは兵力が定点でぶつかり合うという展開にしかならない。」「加えて、空母戦ゲームでは先に索敵に成功した方が勝ちという展開にしかならない。なぜなら空母戦とはそういうものだからである。」ということです。つまり「海戦ゲームは腕の良さより運の良さを求められ、知的欲求をあまり満たしてはくれない。」というのです。 これは、たしかに的を射た意見だと思います。ただ私は、それが決定的に空母戦ゲームをつまらなくするい理由にはなり得ないとも思っています。それらが海戦ゲームにとっての普遍的な欠点であれば、それを補う別の魅力を追求すればいいと思います。 SLGの魅力のひとつに、1回のプレイ毎に繰り広げられるドラマがあると思います。 特に登場艦艇のキャラクター性もあってか、海戦ゲームのリプレイ記事って結構面白いと思われませんか?しからば、この点を強調して、ドラマチックな展開を望めるようなゲームにしてしまえばいいし、その上でプレイヤー同士の駆け引きや読み合いの要素を導入し、少しでも単調な展開にならないようなゲームに工夫すればいいのです。 日本機動部隊は、システムを簡易にすることによって、気軽にプレイできる希有な空母戦ゲームですが、基本的には殴り合いゲームで、先の指摘はそのままあてはまります(注5)。 反対にAH社のフラットトップは、空母戦フリークを満足させるルールをひととおり揃えることで、展開がドラマチックになることを狙っていると思われますが、いかんせん時間がかかりすぎます。加えてルールやシステムによる作戦の自由度の高さが、零戦索敵、駆逐艦による絨毯索敵、米軍機の片道特攻、ドメル艦隊戦法といったトンデモ技を編み出す結果になり、相手のプレイスタイル如何によってはとっても悲しい思いをすることになります。 空母戦ゲームの両極のニッチを担うこれらは、しかしそれ故の欠点をそれぞれ兼ね備えています。また、これらのゲームが出版されてから四半世紀が過ぎようとしており、その間戦史研究も進みました。私としては両者の欠点と空母戦ゲームが共通に抱えるまずさを修正した上、最新の戦史研究成果を反映した空母戦ゲームがあってもいいと思うのです。 空母戦ゲームの衰退のもう一つの原因は、プレイヤーをとりまく環境の変化です。 相手がどこにいるのか判らないゲームは、必然的に両者をブラインドして行う必要があります。つまり相手がルールミスを犯さないことが前提でなければゲームが成立しないのです。白状しますが、私があるコンベンションで日本機動部隊をやった時、途中でどの艦隊マーカーが輸送艦隊かを勘違いしてしまって、移動や索敵で凡ミスをしてしまい、プレイを台無しにしたことがあります。名古屋のコンベンション会場にいらっしゃってたあの方、その節は本当にごめんなさい。 手前味噌ながら「帝海」を作るにあたっては、これらのことを念頭に置き、出来るだけ反映しようと思いました。具体的には下記のとおりです。 1:戦力決定は史実にとらわれないバリエーションを作り、相手の作戦を読む要素を持たせる。 2:隠蔽すべき情報、公開すべき情報の選別をし、面白さを削がない程度にプレイヤーの負担を軽くして、インストプレイも可能にする。 3:トンデモ作戦を可能な限り抑制するシステムにする。 4:零戦とF4Fの評価について、妥当なラインを検証する。 5:近年ネット上で公開されている米軍の戦闘レポートなども参考とする。 と、まあこんな具合です。 実は本日(今0時を過ぎたので)はこのブログを初めて2周年記念日です。その記念日にサクラ会さんにお邪魔して、なんと横浜からわざわざいらして下さったもりつちさんとテストプレイの運びとなりました。 当初開発期限と設定した2年の歳月を経て、ようやくここまでたどり着きました。 ここまでたどり着くまでに他にも多くの方のご助言、ご尽力がありました。こうしてみるとSLGってコミュニケーションツールだなあって思います。 注1:アバロンヒルクラッシクスの中には、唯一「ミッドウエイ」がラインアップされてましたが、大好きな「翔鶴」「瑞鶴」が登場しないという理由で買いあぐねているうち、フラットトップがでてしまったので・・・ 注2:CMJ10号付録として再販するが現在絶版 注3:「聯合艦隊」としてSSGより大幅リニューアルし、絶賛発売中 注4:タクティクス誌11号にバリアントとして航空機対艦船のルールが発表されました。 注5:CMJによる再版で、戦力編成をプレイヤー裁量とし、2~3戦トータルで勝敗を競うキャンペーンシナリオが2本つき、腹の読み合いの部分について改善されました。
by takoba39714
| 2008-02-24 00:36
| 空母戦ゲーム作成備忘録
|
Comments(4)
良い作品になりますよう期待します。
頑張って下さい。
0
HJがAHのゲームを輸入していた頃は、独軍関係でがっかり、というのは私も同じ思いをしていました。
私が最初に購入したゲームは「Victory in the Pacific」なのですが、その時「Midway」とどちらにしようか悩んだものです。 結局VITPは当時の私が求めていた「うぉーげーむ」ではなかったのでお蔵入り。その後に購入したAHの「Bismark」を見たとき初めて 「これが俺の求めていたうぉーげーむだ」 と思ったものでした。
Commented
by
takoba39714 at 2008-02-24 23:01
この関連で、今号のCMJに面白い見解が乗ってました。
明日ぐらいにネタにする予定です。
Commented
by
もりつち
at 2008-02-24 23:18
x
|
ファン申請 |
||