自作の空母戦ゲームを作るべく、寄り道しつつぼちぼちやってます。
by takoba39714 カテゴリ
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いままでさんざん話題にしてきたドメル艦隊戦術ですが、果たして善か悪かを考えてみたいと思います。私的には悪だといいたいのですが、それでは話が膨らまないので、ここではあえて擁護する立場の方の理屈をあえて考えてみたいとおもいます。 その前にこのドメル艦隊戦術について詳細を述べようと思います。たしかシミュレータ試の何号かにこの手でこっぴどい目に会わされた方が、「しかしそりゃあないよね。」という立場で照会されていたのだと記憶しています。 まず、指揮下に3隻の空母を擁していたとします。通常、米軍も日本軍も空母に積載する戦闘機、爆撃機、雷撃機を一定の比率でまんべんなく配置しています。 ところが、フラットトップという空母戦ゲームでは自軍指揮下の艦載機はシナリオに登場する総数で与えられるだけで、この比率を示されたり、艦載機ユニット毎に所属空母が記されてはいません。つまり登場総数をオーバーさせなければ、どんな比率でどの空母に航空機を積載してもルール違反ではないのです。 つまり、戦闘機専用空母、爆撃機専用空母、雷撃機専用空母というのを作ってしまってもかまわないのです。七色星団で宇宙戦艦ヤマトを迎え撃ったドメル艦隊三段甲板空母のように。 この戦術の利点は、ゲームにおける艦載機の管理の煩わしさが幾分緩和されることです。 一旦飛び立てば、航空隊ごとに残燃料管理をしなくてはいけませんし、CAP機や攻撃隊機のローテーションをそれぞれ管理しなくてはいけませんから、ゲームをサクサクすすませるという点では、工夫といえなくはありません。 PS版(プランサンセットではなく、プレイステーション)の「空母戦記」というゲームの攻略本にも、初期配置ではまんべんなく積載されている艦載機を、用途別に配置しなおすようわさわざ攻略テクニックとして紹介しています。 また、未確認ですがCMJの日本機動部隊2の紹介記事にもそういう記述があったらしい。 こうしてみると、だれでも思いつくポピュラーな戦術なのかもしれません。 ただ、シミュレーター誌の記事が凡庸ではなかった点は、そこに信濃戦術と小沢艦隊戦術を組み合わせたところにあります。 信濃戦術をご説明しましょう。 信濃は、ご存じのとおり大和型の船体を流用して作られており、搭載機を減らしてまで飛行甲板に装甲を施し、その不沈性能には絶対の期待を寄せられていました。 まあ、皮肉なことに、たった3本の魚雷で沈んじゃったのですが、それはともかく、信濃は敵地深く前進し、後方から非武装で発進した攻撃機を一旦着艦させて信濃上で武装させ、敵を叩くという、超々アウトレンジ作戦思想のもとに造られたといいます。 また、小沢艦隊戦術とは、言わずとしれたレイテ沖海戦で実際に行われた、空母を囮にして敵を引きつけるというあれです。 で、誌に紹介されていたKYコンボはこれです。 基本的に日本軍プレイヤーがKY側です。 まずドメル艦隊よろしく任務別空母を編成します。 戦闘機専用空母は、航空巡洋艦や高速戦艦など水上偵察機を運用できる艦艇を護衛につけ、敵陣深く先行させます。雷撃機空母、爆撃機空母は航続距離いっぱいの後方に下げます。そして戦闘機専用空母艦隊は上空にめいっぱいのCAP網をはりめぐらせつつ、水偵による偵察を行って接敵します。敵がこの空母を発見することは必至ですが、かまいません。襲い来る攻撃機をゼロ戦で血祭りにします。敵の矢がつきた頃、こちらも敵空母を発見できる筈です。そうするとはるか後方から攻撃機、雷撃機が非武装で戦闘機空母上に到達します。そこで爆弾と魚雷を補給します。 そしてCAP戦闘を生き残った戦闘機を護衛につけて、敵空母を叩きに行きます。 これぞ後手必殺。 この作戦は、聞いているだけならかなり有効そうに思えます。常識に捕らわれてそのような作戦で空母戦に望むであろうと高をくくっている相手プレイヤーは度肝を抜かれるかもしれません。フラットトップは、こういう作戦を考え、楽しむ余地があるすばらしいゲームであるということは言えるかもしれません。 つまり、歴史のifを楽しむということは、こういった様々な実験を試行できることではないのかという考え方もあるのではないかということです。ことに、先に敵を見つけたら勝ちみたいな空母戦ゲームでは、思考自由度が低いという酷評もあるくらいですから、こうした実験が出来る方がゲームとしてはすばらしいのだという考え方もあるのかもです。 ・・・やっぱりダメですね。そもそも上記の作戦をKYと評してしまう自分には受けれ難い。この実験が有効なのは、フラットトップが優れた空母戦ゲームだからではなく、フラットトップの至らなかった部分を突いているからです。 まあ、百歩譲ってドメル艦隊戦術は良いとしましょう。 問題は信濃戦術です。航法管制技術が未熟であった当時、例え信濃が回航中に沈まなくても、日本軍の参謀が考えたような都合のいい運用できたかは、疑問が残ります。ましてや大戦末期には搭乗員の技量も不足していましたし。 当時の艦載機が、攻撃を終えて自分の空母に帰投するのがいかに困難であったかは、昨今の色々な文献で明らかになっています。このことから、後方から敵発見の報を受け、前方に位置する味方空母めざして飛行するのにも、かなりの困難がつきまとうであろうことは容易に想像できます。信濃(の位置付けの戦闘機専用空母)は敵の空襲を回避するために、位置が大きく変わっている可能性もありますから。 しかしフラットトップには、夜間着陸を除き、航空管制についての制限ルールがありません。 もうひとつ、フラットトップには空母に積む爆弾や魚雷を管理するルールはありません。 戦闘機専用空母(本物の信濃と違って、制限一杯まで戦闘機を満載している)が、爆弾や魚雷を際限なく積載できるかはちょっと疑問です。 フラットトップがルールでそれを制限しないばかりに、戦闘機専用空母は何の制限もなく後から飛んできた攻撃機に爆装や雷装を施せるのです。 それらのルールはプレイアビリティを著しく阻害するという理由からオミットされているわけですし、常識的な航空機運用が前提なら当然です。でも、信濃戦術が本当に有効だったかを検証するためには、こういったルールもあってこそ正しい結果が得られると思います。 では、そういったこともすべからくルール化した超精密級ゲームこそ本物なのか?それも違うでしょうと思うのですが・・・
by takoba39714
| 2008-07-25 23:42
| ゲームってなにさ
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Comments(4)
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by
yagi
at 2008-07-27 00:29
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フラットトップはプレイした経験はありませんが、散々プレイした友人がいますのでその意見を。
実際には、実現困難な戦法が有効でした、と。 例えば、二式大抵が魚雷を二本装備できて、それが出て来る最大積載量だとか。あと、敵艦隊を索敵しながら、武装させておいて、発見しだい攻撃に移るとかです。 ルールを細分化し過ぎて、収拾がつかなくなった典型かと思います。
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by
takoba39714 at 2008-07-27 05:59
空母戦メカフェチの夢が一杯詰め込まれた魔法の小箱を目指したのだとは思います。ただ、物事の「いいところ」しか見ていないんじゃないかな。
実際には実現困難な戦法は、ゲームでもやらないという暗黙の了解が無いと、つまらないものになってしまいますし、この暗黙の了解を犯すと、ブラインドゲームなだけに、効果は倍増しちゃうんですね。
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by
うおP
at 2008-07-28 00:21
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20年ほど前に真珠湾攻撃のPCゲーを借りてプレイしましたが、戦闘機と艦爆機の区別さえわからず、とにかく煩雑で、楽しむより苦行に近かったです。
そういった母艦の運用って、詳しい方に初歩から教えていただくと、きっと面白いんだろうなぁ・・・と思うのですが。
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by
takoba39714 at 2008-07-29 00:27
空母戦ゲームは、どこか管理ゲームなんですよね。この苦行がたまらなく好きみたいな人が、はまっちゃうところがあるんです。向き不向きはきっとあると思います。
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