さて、シミュレーションゲームです。
最近は非電源型ゲームとも呼ばれる、20数年前に一大ブームとなった紙と鉛筆とサイコロを使用するゲームです。パソコンゲームやテレビゲーム(この言い方って古い気がしますが以下ひっくるめて「テレビゲーム」と呼ぶことにします。)で言えば大戦略シリーズとか、信長の野望とか、提督の決断といった一連のシリーズに近いものがあり、これを紙製の盤や駒をつかってするのだとイメージしてください。(この表現は非常に大雑把なもので、ファンの方には不満が募るかもしれません。そこは温かい目でご容赦を。)
テレビゲームとの一番の違いは、将棋やチェスのように基本的に自分以外の相手がいて成立することです(そこのあなた、「自分はソロプレイ専門だぞ悪いか」とか、「ソリティアゲームもあるぞ」とか、困ったつっこみは今はやめてね)。
シミュレーションゲームは、ブーム最盛期には、そのへんのスーパーのおもちゃ屋でも買えたのですが、テレビゲームの普及、発展とともに次第にメジャーな舞台を追われることになります。
そうなった原因の一つは、ゲーム最中の種々の判定の手続きを、テレビゲームは自動でやってくれるのに対し、わがシミュレーションゲームは、自分たちでルールを覚えておきつつ、自ら行う必要があることだと思います。
簡単とか、初心者向きと言われているものですら、ルールは冊子スタイルで数ページにも及びます。リアリティを追求すればするほど、このルールは膨大なものになる傾向があり、まず活字嫌いな方や、まとまった時間のとれない方にはついていけない世界です。
本当はシミュレーションゲームの方が好きでも、相手を見つけられないがため、仕方なく相手のいらないテレビゲームの方に走った人もたくさん居る筈です。
学生の時は時間に困らなかった方も、社会人になるとそうもいってられず、あんなに愛したゲーム達が、押し入れの奥でナ○シカの腐海の森状態になってる方もいるでしょう。
でも、テレビゲームにない、いいところもいろいろあるんですよ。そしてそのいいところを知ってる人は、今でも懲りずにシミュレーションゲームの愛好家なわけです。