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CMJ#184号が無事発売日を迎えた筈なので、もう情報を解禁してもよかろうと、本記事をアップします。 今回わたしは「決戦連合艦隊改」の追加シナリオを寄稿させていただきました。 ご依頼をいただいたのは6月10日。183号の見本誌もまだ届いていない頃です。 締め切りは7月20日とのこと。お盆休みがあるので、いつもより10日ほど早いですかね。 まず、快くお引き受けさせていただいた上、次のことを確認させていただきました。 ①テーマ選定にあたり、本誌付録とのリンクやらを考える必要があるか。 ②仮に追加ユニットなどが必要になった場合、付録ユニットの空きに余裕があるか。 お答えは、まず#184号の付録はSPIモダンバトルズシリーズの中国農場なので、コラボレートを考える必要はなし。空きユニットの余裕は2枚だけなので、2つなら追加ユニットを含めることが可能。ただしユニットの最終入稿は本誌よりさらに早い7月1日とのこと。 そんなわけで、#184の付録が中国農場であることは、#183号見本誌が手元に来る前に知ってましたが、そこは内緒のナの字です。 で、テーマは自由ということですから、さて、何にしようかと考え始めました。 前回は#179号にデンマーク海峡海戦を載せていただきました。 改として発売されたことを機会に、ビスマルクを始め多くの欧州艦が追加ユニットとして同梱されましたから、是非ともこれらを活躍させねばと思ったのです。 でもまぁ、ゲームタイトルが決戦連合艦隊なわけですから、次はやはりIJNが活躍するものにしたいなぁと。 ゲームセットには、ヒストリカルシナリオとして、「サボ島沖海戦」と「第3次ソロモン海戦第1夜」、「同第2夜」。仮想戦としては「マレー沖海戦」と「坊ノ岬沖海戦」が入っていますので、これらは対象外。 仮想戦も視野にいれるとバリエーションは広がりますし、たしかジャック・グリーン師匠のアイアン・ボトムサウンドには、赤城やレキシントンが巡洋戦艦として完成していたらみたいなシナリオやら、グラーフシュペーが日本軍に貸し出されていたらみたいなシナリオもありました。 が、まぁ個人的な好みとしては、せめてメジャーなヒストリカルテーマがカバーされてからの仮想戦ではないかと。 そうすると、有名どころの候補は以下の3つくらいでしょうか。 1:スラバヤ沖海戦 2:第一次ソロモン海戦 3:ルンガ沖野戦 ただ、追加ユニットが2つまでしか許されないとなると、選択枝は限られます。 今のセットには蘭艦や豪艦は入っていないので、1や2なら結構な追加艦艇が必要です。 それで、セットの中のユニットだけで完結するルンガ沖海戦を作成することに決めました。 他についても、追加ユニット枠に余裕があるときは是非手がけたいところです。 海戦の推移は、皆様よくご存じの通りです。 ライト提督率いる米巡洋艦隊に、日本軍駆逐艦隊は痛撃を与える快挙を成しましたが、指揮官の田中頼三は、本来目的であった物資の輸送を早々に放棄したとか、先頭にたって指揮をとらなかったなどのイチャモンをつけられて左遷されてしまうという、なんだかなぁのアレですね。 田中提督は普段から上層部に対し意見具申を歯に衣着せず行うので、受けが悪かったとも聞きます。 題材が決まると登場艦艇や戦闘の推移を調べます。 昔から持ってる本やら、ほかの同テーマのゲームを引っ張り出します。 戦史叢書も最近はネット上で公開されて誰でも見られる便利な世の中になりました。 私がウォーゲームデザイナーを夢見ていた若かりし頃は、国会図書館にでも行かなければお目にかかることは出来なかったのですから。東京在住の方がうらやましかったなぁ。 で、そうした中でHJ/サンセットの聯合艦隊は、東西のWW2海戦が幅広く網羅されているので、大変参考になります。 が、ゲームという2次資料を参考にするのは悪い面もあって、例えばこの聯合艦隊のルンガ沖海戦シナリオは、日本軍の編成がちょっとおかしな事になっています。 気になる聯合艦隊のユーザーの方は、今号のシナリオの編成と見比べてみて下さい。 ただ、これは聯合艦隊のデザイナーさんが間違ったのではなく、あのゲームの独航艦ルールを改変しないで史実のシチュエーションを再現するには、わざと編成を変える必要があったのだと私は思っています。 さて、「決戦聯合艦隊改」はビギナー向けということで、大変おおらかなデザインです。 セットアップがフリーなので、実は登場艦艇の紹介だけしてしまえば、事実上シナリオは完成してしまいます。 だけれども、ルンガ沖夜戦に関して言えば、もし互角の条件で切り結べば、どんなに酸素魚雷が優秀であっても、日本軍に勝ち目はまずありません。 砲撃力差もさることながら、米軍巡洋艦はおろか警戒艦隊の駆逐艦フレッチャーまでも、SGレーダーを備えており、+1の修正がつくとはいえ、日本軍の視界に入る前に先制攻撃が可能です。 さらに旧エポック製品にしてはめずらしく(失礼)、決戦聯合艦隊においては、我が酸素魚雷は枢軸軍兵器にもかかわらず、その評価はやや控えめなものになっています。 日本機動部隊の大和や零戦や、装甲躑弾兵のタイガー戦車はあんなに強かったのに。 そんなわけで、史実通りにしかならないウォーゲームも良くないけど、どうあっても史実相当の展開を望めないウォーゲームも、それはそれでよろしくない。 そこで特別ルールを作成すべく、海戦の経緯の詳細を調べてみて、日本軍の勝因を探ることになります。 やはり、日本軍はレーダーによって、米軍に先に発見されています。 加えてドラム缶を陸揚げすべく停船していた輸送隊は、田中提督の全艦突撃の命を受け、機関に火を入れますが、速力がなかなか上がらなかったといいます。 まさに米軍は戦力においても、会敵条件においても必勝の状態にあったわけです。 ただ、米艦隊は島影なのか本当に日本軍の艦影なのかに一瞬戸惑います。 さらに、先ほど探知した距離とは随分近い距離に、突出してきた高波を後から発見し、ますます混乱してしまいました。 そして高波に向かって斉射を始めるわけですが、このとき高波が一手に米艦の射撃を引き受けたおかげで、他も艦が雷撃射点に着くことができました。 そして日本軍の酸素魚雷が次々に米巡洋艦に命中。 形勢は一挙に日本軍に傾きます。 こういった両軍の状況を、ある程度は再現できるような特別ルールを用意して、ルンガ沖夜戦っぽい雰囲気を作らねばなりません。 私がどのように料理したのかは、本誌を入手して確かめていただければと思います。 あと、今回追加ルールとして、単縦陣ルールと日本軍の次発魚雷装填装置を作りました。 このゲームは完全フリーセットアップのため、ともすればガンダム世界の艦隊戦のように、横一列隊形で会敵させることも可能なのですが、さすがにリアリティに欠けるので。 この点は前から随分気になっていました。 ただ、レックカンパニーのスタッフは、そのデザインコンセプトから、あえてここはオミットしていたのかもしれません。 そのため、効果も束縛も最低限に抑えてはあります。 次発装填装置については、実はそれほど効果的なルールではありません。 だって海戦が始まると、次発魚雷を装填する時間的余裕はなかなかありませんから。 ただ、ルンガ沖夜戦では警戒艦の高波・早波をのぞき、輸送物資を載せるために予備魚雷を下ろしていたという事実があるので、「予備魚雷さえあれば」っていう輸送艦隊駆逐艦長の悔しさを再現したかったのでした。 今回の記事では、日本軍駆逐艦は次発装填装置をすべて積んでいるみたいな書きぶりになっていますが、本当は次発装填装置搭載艦を設定しています。特型駆逐艦や睦月型にはこの装備はありません。ただ、このデータを載せる余裕が今回は紙幅の関係でありませんでした。 次号以降で補填できたらと思います。 追加ユニットには(説明書きがないですが)砲撃済みマーカーをいれてもらいました。 砲撃すると表面にするルールなので、本来は要らないんですが、ソロプレイの場合、ユニットをいちいち裏にしてしまうと色々煩雑なんですよね。 とはいえ2枚じゃぁ全然足りないんですけど(笑) ルールを作ったところで、後はテストプレイです。 今回は機会をつくれず、ソロでしかテストできなかったのが悔やまれます。 このゲームはセットアップが固定ではないので、開始状況を何パターンか試さないと見えてこないものもあります。 で、紆余曲折のあと、こんな感じでどうでしょうとお送りしたところで、編集部から「勝利条件を設定しわすれています。」とお返事が。 やっちまったぜ。 陸物ゲームの場合、勝利の形はどこかの場所を占拠するとか、盤外脱出を図るとか、いろいろ考え方があるのですが、水上艦隊戦ゲームの場合は、ほぼほぼ単純にどっちが殴り合いに勝ったかになります。 史実では日本軍が高波が沈没。米軍がノーザンプトン沈没、ミネアポリス、ペンサコラ、ニューオリンズが大破でした。 米軍の得点は1×2×4=8。 日本軍の得点は8×2×2+9×2×2×50% +8×2×2×50%+9×2×2×50%=32+18+16+18=84点。 決戦連合艦隊改基準で算定すると、点差はなんと76点です。 史実は日本軍の完勝ともいえるので、点差が史実の1/2程度であったとしても日本軍勝利といってよいと考えました。 そこで、日本軍は米軍より38点以上得点すれば勝利。 19点~37点で引き分け。 18点以下なら米軍の勝利。 と設定しました。 F-16シナリオの時も毎回こんな形で作らせていただいています。 今後ともよろしくお願いします。 #
by takoba39714
| 2025-08-20 21:56
| 持っているゲームのこと
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![]() この春から2年間の定年延長制度のせいで、退職金を人質にとられながら給料は減らされ、その上仕事は管理職が欠員のところにハメられる、つまり戦死した上官の代わりはおまえがやれ的なポストに座らされるという、バツゲームを食らっています。 手取り額が大幅に減ったので、我が家の財務大臣からお小遣いも減額されたので、ゲームやプラモもやすやすとポチれなくなりましたが、コマンドさんからこのゲーム取り扱うよとメルマガをもらって、矢も楯もたまらずポチってしまいました。 デシジョンゲームスのWAW誌#30号の付録、ソロモン海域での42年から43年の戦いを扱うソリティアゲーム「SOLOMON CAMPAIGN 1942ー43」。 プレイヤーは米軍の立場でラバウル攻略の道筋を史実より早くつけられるかどうかで勝敗を決します。 私がコレを買わずして一体どうするというのか。 1ターンは1ヶ月で42年8月~43年12月までの全18ターン。 システムのエンジンはRDR式。 日本軍は基本的には、ランダムに引かれるイベントマーカーか、米軍が強襲揚陸作戦を実行した際にカウンターアクションを起こすことでアクティブ化します。 仕事を終えた米軍艦隊はターンの終わりに停泊地に帰還しますが、空母と戦艦は盤内の小規模港湾では補給ができないので、必ず盤外基地のヌメア/エスピリッツサントまで帰還しなくてはなりません。 で、ルールにらめっこしつつ駒を動かしてみるのですが、初っぱなからつまずいた。 このゲーム、わざわざ盤外基地とマップ内の海ゾーンへの出入りのアクションが、盤内の移動・戦闘アクションとは別に設定されています。 ここから察するに 盤外基地から直接攻撃したい地点への移動は不可なのではないかと当初は思ったのですが、どうもそれでは設定されているアクション数が足らない。 米軍のアクション数は第1、第2ターンは基本2,それ以降は1ですが、イベントや占領しているエリアの数で増えていく仕組み。 でも、第3ターンまでを何度か試してみたところ、盤外基地から直接攻撃をかけられない限り、米軍艦隊はなにも出来なかったり、いつまで経っても占領地に基地を建設できないハメに。 コマンドさんに問い合わせたところ、版元に質問してもレスポンスないので、あくまでコマンドさんの見解として「それは出来る」という結論に達しましたと、お返事ありました。 誠意ある回答ありがとうございます。 あと、潜水艦部隊は水上艦とは区別しますって書いてあるんだけど、潜水艦をコントロールするアクションが個別に設定されてはいません。 つまり潜水艦は他の水上艦と一緒に任務部隊を形成できるとルール上解釈されるんですね。 これは私としてはすっごく違和感があるんだけど、かといってそう解釈でもしないと、やはりアクション数が足らなくて、それらしい活躍ができない。 つまり潜水艦を攻撃するために、対潜ステップでASW能力を使うという違い以外に、水上艦との違いは実質ないんですね。 唯一、ターン毎に港への停泊や盤外基地への帰還を求められるのは水上艦ユニットに限られるみたいな書き方はしてはあるので、もしかしたら潜水艦は長期に渡り戦場を遊弋できるルールなのかもしれないくらい。 このあたり、ルールにちゃんと解説がないので、私みたいな中途半端な思い入れがある人は混乱するばかりです。 そんなこんなで、ゲームをうまく機能させるべく、ルールを書き直すところから始めています。 こういう作業は苦ではないっていうか、むしろ楽しいわけで。 もちろん潜水艦のルールは勝手に作っちゃいますし、その他の明確化も「勝手に」やってしまいます。 ついでに、魚雷艇が大海原の海戦に参加できちゃいそうなのも変ですね。 多少ルールの記載位置も入れ替えた方が(自分が)すっきりするところもあります。 いやぁ実に楽しい。 #
by takoba39714
| 2025-05-11 12:33
| 持っているゲームのこと
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寒いんだか暑いんだかわからない陽気が続く今日この頃ですが、今年2回目の山科会に出撃してきました。 そこで、一年ほど前に買ったGMTのビッグゲーム、Seas of Thunderをようやく試すことができました。 と、いってもルールチェックのため、第一ターンを2回やっただけなんですが。 お相手いただいたのは、以前は札幌のゲーム会で活躍されていた鈴木さん。 山科会には今回初参加です。 私にとっては、「はがきのミッドウェイ」と、「遠すぎた島」の2ゲームを売り物にしていただいた恩人です。 私が枢軸、鈴木さんが連合軍を担当。 感想としては、「これを楽しむには場所と時間と相手が揃ってないとダメなんやね」ってところですか。 まず、第1ターン~第3ターンを戦うシナリオ1は、連合軍とドイツ軍では圧倒的な戦力差があります。 1回目は消極的に、2回目はやや積極的に攻めてみたのですが、結果はどちらもドイツ軍にとって悲惨極まりないものでした。 英軍と仏軍は世界各地に海軍を展開する必要があるものの、世界中にちらばった枢軸の輸送船団を思う存分狩ることができるので、これだけで絶望的に点差が開きます。 広く一般的なイメージから、通商破壊作戦に長じていたのは独海軍という思い込みもあったせいで、なにかルールを間違ってないだろうかと疑ってしまいました。 また、デンマーク海峡の機雷攻撃力がシナリオ1では0なので、バルト海にも連合軍は展開可能なため、ドイツ海軍はうかつに軍港から出られず、手も足も出ない状況。 手持ちの艦のもう少し上手な使い方があったんだろうか。 シナリオ2、3と進んでフランスが抜け、イタリアが参戦するころにパワーバランスが変わってくるのでしょうが、シナリオ1だけみたら超アンバランスだと思う。 もし、シナリオ1だけで完結したゲームにするなら、商船撃破のVPを枢軸と連合軍で3:1くらいにしなければいけないような気はしました。 もしかしたらこのゲームは、プレイのハードルを下げるために、長い期間を細切れにしてシナリオ化してあるだけで、本当は一気通貫のキャンペーンゲームを行うためにだけデザインされているのかもしれません。 でも、特別ルールみたいなのを極力廃したデザインや、機雷敷設艦とか水上機母艦といったマイナーな艦艇がちゃんと役割を担うディティールを有している事については、非常に共感できるので、なんとか面白みを見つけたいところです。 このままではライバルのアドミラルズ・ウォーだけにおいしい所を持って行かれてしまいそう。 とはいえ、ルール理解の目処もたったので、次回はシナリオ4~5あたり、日本海軍も参戦する頃をやってみたいなという話になりました。 がんばって駒を切らねばですね。 私たちがSOTのルールを解析している間、紙さんともりつちさんは、アドミラルズ・ウォーのPOT限定ゲームをされておられました。 詳しい経緯は不明ですが、もりつち米軍が勝利を納められたそうです。 それぞれが激戦のあと、もりつちブランドの新作「FOX TWO!!」を4人で2回戦できました。80年代空戦版のHJタンクバスターという趣のゲームで、なかなか盛り上がりました。 ランダムに配備された戦闘機と、手札のアクションカードを使って、他プレイヤーの戦闘機を狩り、アクションカードが2山無くなった時点で、撃墜した機体のVPと生き残った機体は機種に関わらず1機あたり3VPを合計して、VPを一番たくさん稼いだ人が勝ち。 攻撃の種類は大別して、ヘッドオン(正面射撃)と、ドッグファイトの2形態に、使用武装がRHミサイル、HSミサイル、ガン射撃の3種類で2×3の6種類。 狙われた方は使用された武装に対して、チャフ、フレア、マニューバーの防御手段があり、生き残れば(手札に適当なアクションカードがあれば)反撃できるというルールです。 もりつちさん曰く、カードゲームの宿命で、原価率が高めになってしまったとのことですが、もし売れたら対地攻撃ルールも追加で売って下さるようですので、みなさん是非お買い上げください。 最後は山科会でよく行くおいしい焼き鳥屋さん(店の名前がわかってない)で〆ました。 いつもの如くとってもおいしかったんだけど、次からは長ネギとかししとうとか椎茸といった、焼き野菜も一緒に頼んでほしいと思うジジィでした。 #
by takoba39714
| 2025-05-02 22:58
| ゲーム会報告
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入院していたパソコンが戻ってきたので、ようやく記事をアップできます。 3月16日に、京都府宇治市で開催されているソルジャーの会場にお邪魔して、AMIさん(連合軍)、紙さん(ドイツ軍)私(日本軍)という陣容で、ボンサイゲームズ版のアドミラルズウォーをプレイしました。 朝9時から19時頃まで、途中お昼休憩を挟んで約9時間プレイで、第7ターンまで進みました。ATO戦域では連合軍12VP、PTO戦域では枢軸軍24VPという結果でしたが、IJNはほぼ壊滅状態でしたので、残り3ターンをプレイしたら、24VPの貯金は使い果たしたかもしれません。 さてこのゲーム、日本軍は真珠湾奇襲タイミングを調整できるのがウリの一つです。 史実通りであれば、第3ターンからの参戦であり、5航戦の2隻も真珠湾に参加できます。 第1ターンに開戦すれば、翔鶴・瑞鶴は全く参加できず、第2ターンであれば翔鶴のみが参加となります。 ゲーム開始時に日本軍は8VPをハンデとして持っています。 このハンデは毎ターン4VPずつ失われるため、第3ターンでは0になります。 4ターン以後は4VPずつ連合軍に入るので、開戦しないと自動的に負けてしまうのです。 今回、私は4VP優位なうちに開戦する第二ターン開戦を選びました。 AMIさんによれば「日本軍やると大概早期開戦をみんな選ぶ。」そうです。 で、この早期開戦は損か得か、考えてみることにしました。 早期開戦のメリットは、VPのボーナスが残っている状態でゲームを始められることです。 また、ドイツ軍が元気なうちに、連合軍に圧をかけられれば、ドイツプレイヤーの救いになるかもしれません。 私も前回の記事で、早期開戦を選ぶ方が得みたいなことを書きました。 でも、今回プレイしてみて、案外この早期開戦はデメリットも多いのではないかという気がしてきました。 まず、戦闘は基本的に1対1で行うため、正規空母の数=目標にできる敵艦の数ということになります。 空母の数が4隻であれば4ユニットの敵にしか攻撃できず、6隻ならば6ユニットを攻撃できるわけです。 加えて、パールハーバー奇襲後もすぐに引き上げたりはせず、ハワイ沖海戦を行うのであれば、位置未確定艦隊がハワイに出現した際に、空母が少しでも多い方がやはり得です。 この前のプレイでは、位置未確定艦隊はすべてカリブ海にリゾートにでかけてしまったので、たまたま運良く事なきを得ましたが。 それに、第3ターンに(日米開戦がそれ以前に発生していなければ)サイゴンが自動的に日本軍支配になりますので、日本軍はインドネシア奇襲に基地航空隊が使えるようになります。 一方早期開戦を選んでしまうと、インドネシア海域に接する日本軍基地がないので、展開できる航空兵力は、パールハーバーに参加しなかった低速の軽空母群のみとなります。 基地航空隊は、水上戦闘では自動的に引き上げてしまうので、他のシーンで戦闘に使用するには一抹の不安が生じますが、インドネシア奇襲は自動的に2ラウンドの航空戦となるので、その心配もありません。 基地航空隊が充実し、サイゴンを基地として使用できるようになる第3ターンは、インドネシア奇襲を行うにはもってこいのタイミングなのです。 あと、早期開戦が本当にドイツを助けることになるのかについても疑問です。 ATO海域で米軍の行動制限が外れてしまうと、ドイツ軍はかえって苦しい事にならないか。 位置未確定艦隊が、ATO戦域で暴れまわることにならないか。 そんなわけで、もしかしたら早期開戦はあまりメリットがないのかもしれません。 第4ターン開戦とかはありなのか、検証の必要がありそうな気がしてきました。 #
by takoba39714
| 2025-04-13 09:19
| 持っているゲームのこと
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![]() 少し前に手に入れた本を、このたび通勤途上で読了いたしました。 これ、なんと著者本人の直筆サイン本なのですよ。 著者は藤原麻里奈さんという、「発明家」の方。 「札束で頬をぶたれる機械」とか、「怒ると勝手にひっくりかえるちゃぶ台」とか、笑いをとる以外の効用は全くないマシーンを次々と発明する変な人(褒めてる)。 私はこの人の発想というか、思考回路が大好きで、noteの日記なんか読んでいつも笑い転げているわけですが、そんな麻里奈さまが、「不器用のかたち」なるエッセイ集を出された。 中身は、著者が自分でミルクレープやら、ハンモックやら、木彫りの熊やらを自作しようとして、似ても似つかぬへんてこりんなものをこさえてしまい、それでもそれを「前向きに肯定する。」というもの。 生み出されたへんてこりんなものは、すべてカラー写真で紹介されている。 麻里奈さまは不器用の3箇条として「飽きたらやめる」「できるまでやらない」「これでよしとする」をモットーとし、いろんな物作りに挑戦され、ほぼどれも世間的には失敗作とよばれそうな成果物を、これでいいのだと生産して、それを愛でる。 後書きにあるように、「今回、様々な作ってみたいものを自分の手で作り、私の技術力があがったかと言えば、そんなことはなく、ほとんど無用の何の役にも立たないものを生産しただけだった。」と韜晦する。 しかしながらその後にこう続ける。 「何の役にも立たなくとも、その物たちはそこにあるだけでおもしろく、愛らしいことは間違いない。」 そして、血反吐をはいたようなジャムパンや、貧乏くさいウエディングドレスを全肯定するのである。そこには一種の潔さというか、清々しい清涼感が漂うのでした。 思えば私たちは、今非常に窮屈な世界に生きていて、自身が関わった仕事やら、その成果物には、「完璧であること」や「説明責任」やらといった、とても重いものを一緒に求められる。そんなだからついつい、新しいことに手を出すのは億劫になるし、怒られないためには何もしないことこそサバイバルのコツみたいな後ろ向きの思考に陥りがちになる。 でも、それでは、生きていてもつまらないだけ。 失敗を恐れずというか、失敗こそを愛おしむ精神で、自分の思考をとにかく形にすることの大切さを、この本は訴え続けているのです。 人生に疲れた時、こんなに人を前向きにできる本はなかなかありません。 「いつだって私たちに作られることを待っている。産み出されることを待っているアイデアをかたちにしない手はないのだ。」という言葉で本書は締めくくられます。 この本を読むと、そうだ、あのアイディアのゲームを早く形にしなくっちゃって強く思えるのでした。 #
by takoba39714
| 2025-04-04 09:35
| 最近読んだ本
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