ここでは、ずいぶん今年の大河ドラマが叩かれています。
私もこの方ほどではないにしろ、今年の大河は結構変なことになっていると思うってことは、過去記事の
ここと、
ここで書きました。
妄想~の人とは、ひっかかる点が結構共通していて、ちょっとシンパシィ感じますね。
今回の江は、篤姫と同じ脚本家の方が書かれています。
私は篤姫は、それなりに楽しく見てました。
幕末の勢力関係というのは、ずいぶんと複雑なので、非常にわかりにくく、これが幕末ものは視聴率が穫れない原因のひとつではないかという考察もありました。
しかし、篤姫ではこのわかりにくい幕末の各勢力の思惑が、実に見事に整理されていた気がしました。
宮崎あおいちゃんやバカ旦那の堺雅人のキャラも良かったけど、毎回みたいと思える内容でした。
それに引き替え、今回の江は、今のところ何かあざとい展開が鼻につきます。
満幅丸の件がなかったことにされたとか、家康の堺脱出に随行してるとか、清洲会議を盗み聞きしているとか、そういうことが史実と違うからではなく、ひどく安易なマンガ的展開のように思えてしまう。
歴史ドラマで史実をなぞる必要なんてないし、多少の脚色はむしろあった方がいいと思います。
ただ、なんだかいちいち底が見え透いたように思えてしまうところが悲しい。
でもたぶん、このドラマのホントの見所は、歴史的なスペクタクル(本能寺の変とか、中国大返しとか、清洲会議とか)な部分ではなく、今後、江が秀吉に命ぜられて、3回も結婚させられる時の苦悩とか、茶々が秀吉の側室になり、次第に豊臣を背負っていく心の変遷とか、そういった女性の内面劇なんでしょう。
そんなわけで、ウォーゲーマー視線ではダメダメな展開ですが、豪華な少女マンガという意味では、期待してもいいのではと思っています。
実際、この前の柴田勝家が市と3姉妹に認められるっていう話は、ドラマとしては出来がよかったんじゃないかなと。
ここでも妄想~の人と、主張は似てます。ただ、かの人は「大河でホームドラマするな」って仰ってます。私はまあそれはそれで、ちゃんとやってくれるならいいかなって思う。
茶々が淀殿になる過程や、初が豊臣と徳川の間で苦悩する姿を、これまでの大河ドラマのどれよりきちんと描いてくれることに期待しています。
主人公の江は、滋賀県ゆかりのキャラクターですし、なによりわたし樹里ちゃん大好きなので(そっちかい)。