さて、フラットトップの艦艇の移動力は1ないし2で、駆逐艦や空母といった高速艦艇は2、旧式戦艦や輸送艦などは1という評価をされています。
ゲームスケールは1時間、1ヘクス32.2kmですから、2移動力だと時速64.4km、ノットに直すと34.8ノットとなります。
フラットトップは低速艦と高速艦の違いを出したかったのだとは思うのですが、高速艦とはいえ、これがコンスタントに34ノットもの高速で移動するというのは、かなり現実離れしています。
しかし実際のプレイでは、まず2移動力をもつ艦隊は、常に2移動力で移動します。
ここはお約束で艦艇の移動力は基本1としたいところ。 面倒ですけど燃料チェックを行って、制限付きで2移動力を許すといった工夫ができればいいなと思います。
これまでいろいろとフラットトップの悪口を書き並べましたが、では、このゲームが嫌いなのかと聞かれると、そんなことは決してありません。
それはフラットトップが、空母戦ゲーマーなら誰もが夢想した、いろいろなシチュエーションが再現できるツールであることに変わりはないからです。
全109ターンの珊瑚海海戦フルシナリオを、死ぬまでに一回はしてみたい。
ドメル艦隊戦術、ゼロ戦索敵、駆逐艦絨毯索敵、燃料切れ上等特攻といった、世界感ぶちこわしな作戦を持ち出したりしない人と是非。
ただ、ルールで禁じていないものを、やっちゃいけないというのは、もはやゲームではありません。
きっと、空母戦ごっこなのです。
それでもいいと言ってくれる奇特な人がもし、私の他に居るのなら、フラットトップで楽しい時間を過ごしたいものです。