(画像はコマンド・マガジンHPから)
さて、ゲームを終えての感想です。
空母戦ゲームは、位置秘匿型がほとんどですので、ソロプレイには不向きですし、最低2名のプレイヤーが必要です。
その上相手も自分も途中でルール運用を間違った時、それを正すことができず、ゲーム崩壊事故の発生率は非常に高いものになります。 ですから実は空母戦ゲームほどソリティアゲームに向いているテーマはないのです。
当然おもしろいソリティアゲームにするには、納得できる敵側の制御ルールが不可欠ですし、相反しますがそれがシンプルであればあるほど、プレイヤーの負担は少ない物になる。
ソリティア空母戦ゲームのパイオニアはVGのキャリアーです。
敵側(日本軍)の制御ルールは確かに納得できるレベルですが、いかんせんルール量が多い。
日曜のお昼にちょっと時間ができたからやってみようかっていうレベルのゲームではありません。
その点、この「珊瑚海ソリティア」はずいぶん敷居が低いです。
またキャリアーが基本1日、長くても2日程度のスパンを扱うゲームであるのに対し、本作は1週間を対象としているので、作戦実施中の雰囲気がより楽しめます。
ただこのゲーム、日本軍の移動ドクトリンがやや平板です。
とくに輸送艦などを擁する艦隊は、あまり不用意に米艦隊に近づかないような工夫をした方が良いと思います。
MO攻略隊がポートモレスビー攻略隊をさしおいてどんどん先行していってしまうのも、ちょっと不自然かな。
互いに3ヘクス以上は離れないというのはどうでしょうか。
不自然と言えば、このMO攻略隊所属の史実では祥鳳だった空母が、2/3の高確率で翔鶴か瑞鶴になってしまいます。
そういえばリプレイ記事でもそうなってました。
まあゲーム的スリルを楽しむという意味では妥当な処理なのかもですが、どうせならオプションでついている加賀をセットアップ時に混ぜてしまい、4つのうちから3つを引いて、残る1つは最後まで見ないっていうのがよりゲーム的ではと思います。
いかがでしょうか。加賀だけに・・・
ーおわりー