自作の空母戦ゲームを作るべく、寄り道しつつぼちぼちやってます。
by takoba39714
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もりつちさんが、こちらで空母戦ゲームの不確実戦力について考察されていますので、私も少し。 ミッドウエイ海戦戦史の古典、淵田&奥宮のミッドウエイでも、果たして敵空母は何隻いるのか?みたいな記述がたしかありました。 この相手が見えない不安感は、空母戦特有の話で、この気分を空母戦ゲームデザインにあたっては、私も是非再現したいって思うところです。 では、ゲームデザインにおいて史実からの逸脱(実際には登場しなかった空母の登場可能性を設定する)をどこまで許せるのか? 確かにここは非常に悩ましいポイントです。 もりつちさんは、ここまでなら大丈夫(史実重視派も許してくれる)ではないかというラインを模索しつつ、記事を書かれています。 そもそももりつちさんご自身が、極端な仮装戦シチュエーションを敬遠されるストイックな方なので(違ってたらごめんなさい)、お悩みもひとしおなのではないかと思うものです。 実は今回のCarieer Duel 1942でもそれを踏襲しています。 4空母被弾の後、隼鷹、龍驤の戦線投入は、一度はまじめに検討されたわけですし、サラトガは伊6号の雷撃の傷も癒え、他の3空母の24時間後に真珠湾に寄港しているようなのでっていうのが理由です。 しかしながらアリューシャン攻略を終えた後、1日遅れで全速力で隼鷹、龍驤が駆けつけられるのかっていうと、やや無理がありそうです。 サラトガもその飛行隊のうちのかなりの数が、珊瑚海海戦で傷ついたヨークタウン飛行隊の補充に充てられており、海戦に参加したところで、飛ばす飛行機がなくって戦力外だったでしょう。 CMJの付録にもなった珊瑚海ソリティアでは、日本の空母に加賀が出てくるオプションがあります。 これについてはあのゲーム買ったときに「なぜに加賀?」って思ったものですが、後で読んだイアン・トールの著書「太平洋の試練」には「加賀の同作戦への参加が、ギリギリになって廃された」っていう記述がありました。 なるほどそういう事情か。 ただ、これももりつちさんに教わったんですが、防衛庁編纂の戦史叢書には「MO作戦では当初加賀が単艦でその任に当たる予定が5航戦にチェンジになった」と書かれているそうです。 5航戦か加賀単艦かという検討の末だったことや、その後にMI作戦を控えていたことなどから鑑みると、珊瑚海ソリティアでの5航戦+加賀という可能性は常識的には低いと思われます。 「臆病なヤマモトバリーエーション=アリューシャン攻略はやめて隼鷹・龍驤もミッドウエイに参戦」ぐらいのifでしょうか。 自作ゲームの帝海は南太平洋海戦を扱っていて、日米の旧式戦艦、米の空母レンジャーや護衛空母ロングアイランド、日本の飛鷹がランダムで登場する可能性を作りました。 でも、これも実際のところどうなのかなって思いはあります。 機関不調で参加できなかった飛鷹はともかく、レンジャーは大西洋方面で忙しかったことと、防御力不足を理由に太平洋方面には回さない方針だったと聞きます。 それがために43年に入ってから、米海軍は自国空母のレンジャーが健在であるにもかかわらず、英軍からわざわざビクトリアスを借りているところを見ると、42年時点で太平洋戦線にレンジャーが投入される可能性はやはりかなり低い気がします。 護衛空母(当時の区分は特設空母)はソロモン戦においてガ島への航空機輸送任務には就いていたようですが、その搭載機に対艦攻撃力を持たせるのは果たして妥当といえるのだろうか。 SBDを島近くまで運んだ上、飛び立たせてガ島に着陸させるのと、爆弾を抱かせて敵艦上空に送り込むのでは、艦の中の整備態勢がまるっきり違う筈です。 実はそんなことは物理的には無理だったのではと想像します。 後生の人はいろいろ周辺事情を知っているので、史実通りにならざるを得なかった理由をどれだけでも考えつきます。 ですが、そういう神の視点を拠り所にIFの可能性を次々に潰してしまうと、冒頭の「相手の事情なんて知る由が無いがための不安感」を再現するのは、そもそも不可能になってしまいます。 帝海の時はずいぶんこのジレンマに悩んだ上、結局「ま、いいか。考え出したらキリないし」と、先のような処理に落ち着いたのでした。 史実通りの戦力を出すことが「史実の再現」なのか、当時の指揮官が直面した不安を描き出すことが「史実の再現」なのか。 両者が相反する場合どうすれば良いのか、私は「どうせなら面白そうな方取ればいいじゃん」って単純に思っちゃった。 それでも一定の節度は必要です。 例えばさすがにエセックス級がもう少し早く完成してたらみたいな所には踏み込めませんでした。 そもそもエセックス級嫌いですし。 とはいえ、長らくの悩みでもあったので、今回のCarrier Duel1942では、カードゲームである特性を生かして、この問題に全く別のアプローチをしてみました。 これが、いわゆるパットンズ・ベスト手法で、早い話、発見されて除去されていないダミーユニットは、実体などないダミーでも正規空母として機能するというものです。 もちろん軽空母も発見されてさえいなければ、翔鶴・瑞鶴なみの航空機運用能力を持ちます。 パットンズ・ベストっていうのはAH社の戦車戦ソリティアゲームで、ドイツ軍の正体が判明するまでは、すべての戦車はタイガー戦車、すべての対戦車砲は88mm砲として機能するゲームです。 もう極めてゲーム的な手法で、リアリズムもへったくれもないわけですが、見えない敵に対する不安感の再現という意味では、こういう形もアリかなと思ったものですから。 私自身少し前なら眉を潜めるデザイン手法と思うので、そこらあたりはまあ、時の流れで人間が丸くなったのかってところですね。
by takoba39714
| 2017-07-26 23:08
| 空母戦ゲーム作成備忘録
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