京都のヨドバシで懐かしいプラモデルを手にしました。
たしかザブングルの放映時くらいの発売の筈ですから、35年くらい前の代物ではないでしょうか。
説明書には詳細な設定が書かれていて、3機のYMS-07Aと、1機のYMS-07Bがサイド3の第29工業コロニーにテストベッド機として回され、改造されたのちに、地上での運用試験のためキャリフォルニア基地に送られたのだそうです。
第二次大戦でも、色々な失敗試作機がありますが、こいつも愛すべき失敗駄作機でしょう。
なんで普通に飛行機を作ろうとせす、人型陸戦兵器に空を飛ばそうとするのか、理解に苦しむ。
これが大河原邦夫氏による設定画。
キットはかなり忠実にこのプロポーションの再現をおこなっていますが、いかんせん30年以上前のもので今の目からみると古くさい。
ところが、最近になって飛行試験型のテストベッドとなった、YMS-07Bのキットが出ているのです。
それがこれ。
と、いうことはこいつの手足とバックパクだけ入れ替えてやれば、最新のプロポーションの飛行試験型になるんじゃね?
と思い立ち、やってみることにしました。
安易な気持ちで始めましたが、一筋縄ではなかなかいきません。
それにしてもバンダイのガンプラの進化は恐ろしいものがあります。
左から300円ザク(約15年前にリニューアルされたモナカキット)、最近作のYMS-07B、昔のMSV飛行試験型の頭部。
スケールはすべて1/144ですが、最近のMSは小顔でイケメンです。
YMS-07Bは頭の下半分はグフですが上半分はザクのイメージを踏襲しつつ、モノアイターレットが360度型という設定。
飛行試験型の方はノーマルのグフに近い悪魔型スリットです。
飛行試験型は両手がショットガン。
実は1stガンダムのマチルダ救出作戦でも、両手がショットガンのグフが登場しています。
手の表情も最新のキットと昔とは雲泥の差。
左は最新のオリジンシャアザクの手。右が飛行型のキットのままの手。
そもそも飛行試験型がZガンダムのジャブロー戦で登場した際にはジャイアント・バズを握っていたのですが、この手でどうやってバス―カーを運用しろというのか。
色々切った貼ったで、ようやくここまで仕上げました。
頭部、手はイメージに近づけるべく、試行錯誤。
頭部は満足ですが、手は工作技術の稚拙さから、イマイチです。
さすがにここもショットガンってのは、火器運用上も送弾機構上も無理あるよねってことで、親指は普通とし、4連ショットガンにしています。指関節はひとつ追加してあり、これなら武器も握れそう。
全体のバランスは悪くないので、これから仕上げ塗装に入ろうと思います。