仙台のコミケで売られた同人誌。
我が盟友(と勝手に私は思っているけどご迷惑かも)のF男さんは、
わざわざ仙台まで出向き、途中駅での出口を間違えて遭難しかけるというアクシデントに見舞われつつ、現場の空気を感じながら購入されたらしい。 私はそこまでの根性はない軟弱物ですから、N黒さんの「ちいさなウォーゲーム屋さん」で委託販売されていることを知り、通販購入させていただきました。
お知り合いのある方からは「ベテランの人が買ったら、本来手に取るべき人の手に届かないじゃないか。」と怒られたりもしましたが、本誌の前書きにちゃんとこう書いてある。
「初心者向けといいつつも、おそらく本書を手に取っていただいた方はベテランのウォーゲーマーでしょう。(中略)懐かしく思ったり、リプレイ記事でクスリと笑ったりしていただけたなら幸いです。」
ほーら、作者の方もちゃあんとお見通し。
ついでに言い訳しますと、私はウォーゲームに関わった期間こそ長いけど、ゲームに割ける時間が短いこともあって、密度が薄いですから、決してベテランなどと呼んでいただけるようなものではありません。
実際、中身を読むと「クスリと笑う」ネタがこれでもか状態で誌面を賑わせています。
ヤフオクでゲームを買う際の注意事項、ウォーゲームの共通言語的ルールに関する解説、ウォーゲームメーカー評など、どれもウォーゲームあるあるネタで、通勤電車の中で読んでて思わず声を出して笑ってしまい、周りの人に変な目でみられたりしました。
いろいろツボはあったのですが、たとえば戦闘後前進の解説
「あまりにメジャーなルールなので、逆にこのルールを採用していないゲームでは、ルールブックに「このゲームに戦闘後前進はない」とわざわざ1文をいれなきゃならないほど。」
思わず笑ってしまい、飲んでるビールが鼻にはいっちゃったどうしてくれる。
あと、「ご飯を食べるをルール化したら」っていう喩えも良かった。
そーですね。当たり前のことを文章にするというのは、とても難しいのです。
これ以上はネタバレですので控えます。後は各位手にとって是非読んでみていただきたい。
全6章構成の前半3章はー
1章はボードウォーゲームって何?
2章はボードウォーゲームの購入からプレイまで
3章はボードウォーゲームでよく使われる用語・ルール
という構成で、以下続刊があってもここまでは共通記事でそのまま掲載になるそうです。
2号以降は4章から後の記事が入れ替わるらしい。
今回は4章がメーカー解説、5、6章でエポックバルジの解説、同リプレイだったけど、4章のメーカー解説の代わりには、兵科マーク解説が乗るらしく、5、6章で取り上げられるゲームはサンセットの聯合艦隊だそうです。
またクスリとしたいので、続刊の販売を心待ちにしたいと思います。
前書きの最後にこうありました。
「もし貴方が初心者を勧誘する際に本書を活用していただけたなら、これに勝る喜びはありません。」
勧誘ツールはなにも初心者向けゲームばかりではありませんね。
こういうサポートツールもいろいろ研究されるべきなんだろうと思いました。
なお、小さなウォーゲーム屋さんの方も在庫僅少だそうです。
2月20日前後にピコ通販でも領布予定と、中の人に本文引用の許諾をいただく際に伺いました。