自作の空母戦ゲームを作るべく、寄り道しつつぼちぼちやってます。
by takoba39714 カテゴリ
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私の人生を変えた5大ゲームのひとつ、Air Forceブログ上インストをの6回目です。 今回で飛行ルールの説明は一通り終われるはず。 5:半宙返り 上昇しながら、あるいは降下しながら半宙返りを行います。 どちらの場合も「チ」とプロットしますが、上昇半宙返り、降下半宙返りは別物と覚えてください。 ところで、航空機が曲がる際には、遠心力が伴います。 まあ航空機に限らずなんでもそうですが。 でも航空機の場合は高速なので、その遠心力もすさまじく、人間の体内の血液もカーブの外側に全部もっていかれてしまいます。 人間は足の方に血が下がっても、ある程度耐えられますが、頭に血が集まると、脳味噌の毛細血管がぶちぎれて死んでしまいます。 旋回の場合、機体は旋回方向に傾いているので、パイロットの頭はカーブの内側に向いていますから、足の方向に向かって遠心力が働くのでセーフ。 では縦方向にカーブする宙返りの場合、頭を円弧の中心に向けるにはどうすればいいでしょうか。 そうです。上昇しながら半宙返りを行う場合は、水平または左右の傾斜状態に、降下しながら半宙返りを行う場合は、背面または左右の背面状態にあらかじめなっている必要があります。 Air Forceにおいても逆宙返り禁止はルール化されています。 もしAIが発達して無人戦闘機が空中戦を行うようになったら、逆宙返りし放題なので、空戦ゲームのルールも変わってくるでしょう。 ちなみにルール上では、次ターン開始時に降下速度にならなければ、逆宙返りは禁じらません。 でもまぁ計算の結果降下速度に達していたら即時墜落なので、慣れないうちは出来ないと思っていた方が無難です。 Air Forceにおける上昇半宙返りの場合は、その時点で性能表に書かれている最も大きな上昇、降下半宙返りの場合は最も大きな降下を選択しなければなりません。 仮に1ターンでは運動性能スクリーンで示された必要直進距離が不足する運動ポイントしか与えられていない場合、2ターン以上連続で半宙返りを実施するまでずっとこの条件が課されます。 従って半宙返りに限っては、その運動の準備のために直進中であることを(ルール違反の運動防止のために)宣言することにした方が良いでしょう。 またこのルールにより、上昇半宙返りの場合は十分な速度がなければ失速に陥る危険性があり、降下半宙返りの場合は、運動開始時に速度がつきすぎていると空中分解の恐れがあるので、注意が必要です。 運動プロットの前に、事前に加減速性能を確かめておく必要があるのはこのためです。 半宙返りを行うと、そのヘクスで180度向きが変わります。 そして傾斜状態が3段階変化します。 行動に1飛行ポイントを消費し、次のターンの速度は2減ります。 水平や背面状態で半宙返りをおこなっても、そのヘクスで180度向きが変わるだけですが、実施時にどちらかに傾斜している場合は、傾斜している方向の斜め前に1ヘクスに動いてから180度向きを変えます。 ややこしいから図を見て下さい。 右傾斜から上昇宙返りをした図です。最初に右斜め前に動き、その後180°向きを変えます。 傾斜状態は左背面になっています。 前のターンに半宙返りを行った航空機は射撃時に-2の修正を受けます。 もうお気づきのことと思いますが、Air Forceの性能表では、上昇できる高度より降下できる高度の方が当然大きいため、上昇半宙返りから降下半宙返り、あるいはその逆を連続して行っても横からみたら9の字や6の字になってしまい、正円は書けません。 ツクダの人はこれも不満だったみたいですね。 宙返りの処理で私が「へぇーっ」って思ったのは国際通信社からでた中黒さんデザインの「零戦:海軍航空隊の戦い」です。興味のある方は一度手に取ってごらんください。 こっちの宙返りは綺麗にくるっと輪を書きます。 6:その他 Air Forceで定められている運動は以上ですが、拡張モジュールのDauntlessには、タイトル負けしないよう、急降下爆撃をよりリアルに再現するために、機首つっこみ運動「ツ」、垂直急降下爆撃運動「ス」、傾斜急降下爆撃運動「シ」、機首引き起こし運動「キ」といった、急降下爆撃のための特殊な機動が定められています。 これらについては、ゲームになれてからじっくり習熟することにすれば良いと思います。 何度か空中戦シナリオを行うと、航空戦は制空権争いだけではないという心境に必ずたどり着きますので、そのときでいいんじゃないでしょうか。 つづく
by takoba39714
| 2021-07-28 08:30
| 持っているゲームのこと
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Comments(2)
Commented
by
ぴょん
at 2021-08-09 09:15
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宙返りについても、選択ルール採用ですね。傾斜によるスライドと逆宙返りの禁止。文言自体は簡潔ですが、何を意味しているのかわからず、たぶんルールブック単体ではかなり苦戦したであろうことが想像できます。
血液云々の解説は知識を持たない初心者に非常にわかりやすく、かつ納得がいくものでした。あらためてありがとうございました。
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Commented
by
takoba39714 at 2021-08-09 19:38
調子こいて何の説明もなく、選択ルール全部盛りはちょっとまずかったと反省しています。
ジェット空中戦では速度が上がる分カーブの際の遠心力がもっと強烈になるため、耐Gスーツといって遠心力がかかると体を締め付けて血液の流れを抑制する服を着ることになりました。
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