職場に某大手スーパーの偉い人を講師に招いて、お話をしてもらったことがあります。
ある主婦がうどんか蕎麦の乾麺の裏書を見て、そのスーパーの店員さんに言ったそうです。
主婦「鍋がふきこぼれそうになったら、びっくり水を注しなさいって書いてあるんですが、びっくり水ってどこに売ってますか?」
店員「探します。」
で、本当にあっちこっち探し回った挙句、当店では取り扱っておりませんと平謝りしたとか。
このあと、入社した新人に、魚をおろせといったらおろし金でミンチにしちゃったとかいった話などが延々と続いて笑いをとっていたわけです。
まあ、私はこの話は半分作っているなとその時は思ったのですが、これと似た話が実際に起こってしまいました。
うちの高校生の息子が、先日誕生日を迎えました。
お友達からプレゼントのリクエストを聞かれたそうで、「カミュの異邦人が読みたいから、文庫本を買って欲しい。」と言ったそうです。
まあ、誕生日にそんなものリクエストするのもどうかと思うのですが。
それはさておき、そのお友達は本屋で「カミュの異邦人を探して欲しい」と店員に言ったそうです。
最近の本屋さんはコンピューターで在庫管理をしていますから、タイトルを入力すれば、どこの書棚にあるってすぐ判るわけです。
その店員さんはタイトルに「カミュの異邦人」と入力しました。
当然見つかりません。
それで「そんな本は出版されてません。」と言い張ったそうです。
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世も末だ。
本屋で店員さんするんだから、この程度の常識は備えておいて欲しいもんです。