自作の空母戦ゲームを作るべく、寄り道しつつぼちぼちやってます。
by takoba39714 カテゴリ
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さて、年末も近づき、ソロモン3部作のプロジェクトも動いているようなので、デザイナーとしても(うわ!なんて偉そうな)自身のするべきことをしましょう。 プレイテストをまたまた始めます。 夏の関東遠征で出た様々な意見をもとに、システムの変更を行ったものです。 初期配置や移動禁止エリア、ヘンダーソン基地航空機の索敵能力を調整しました。 その結果、より史実に近い展開を望めるようになったと考えています。 具体的には、日本軍は最大6ヘクスから限定的ながら航空攻撃を実施できる一方、ヘンダーソン基地の索敵能力は5ヘクス(従来8ヘクス)になったため、少なくとも空母に関しては、日本軍がヘンダーソン特攻を行う必要性が薄れました。 その結果、米軍はより積極的に前進して日本軍を迎え撃つ必要があり、ヘンダーソンの北方での戦闘発生率が増しました。 従来版ですと、日本軍が次々とガ島特攻を行うため、南太平洋沖海戦というよりは、ガダルカナル空母戦と命名したくなるくいらい、ガ島周辺でしか戦闘が起こりませんでした。 そのかわり、米軍の空母は2隻まで同一艦隊に集中できるようにしました。2隻が共同航空攻撃するためには3ヘクスまで接近する必要があるものの、CAPローテーションのために、なけなしの艦隊をスタックして運用する必要はありません。 これにより、米軍の隠蔽率と索敵能力が若干向上しました。ただ、考えようによっては、集中させると一度に見つかってしまう確率も大ですし、当時の米軍はこれを恐れてホーネットとエンプラを離して運用しました。 さて、帝海はチットを引いて、登場戦力の決定から始めます。 先に日本軍が1~9までのチットをランダムに引きます。数字に対応した戦力を与えられることになります。 輸送船を引いたら輸送任務を行わなければいけません。 空母をたくさん引いたら、ミッドウエイの仇を討つか、ガ島を空襲でひいひい言わしてやりましょう。水上戦力を多めに引いたら、艦砲射撃も良いでしょう。 さて、今回日本軍のチットは8でした。 史実では大活躍だった隼鷹は登場しませんが、かわりに伊勢、日向がガ島に回されます。輸送艦は今回登場しません。日本軍は伊勢、日向のかわりに長門を受け取ることができますが、今回は伊勢、日向をとりました。 ここで米軍の戦力の決定の前に、日本軍の作戦を考えてみましょう。 日本軍の進撃ルートは大きく分けて2つです。 ラバウルから島づたいにヘンダーソンを目指すルート(Aルートとします)と、地図版北端からいきなりヘンダーソンを目指すルート(Bルートとします)です。初期配置の制約から輸送艦隊はAルートのみ選択できます。つまり、全軍Bルートをとると輸送艦が登場しないことがばれてしまいます。しかしこれは必ずしも悪い手では有りません。絶対的な戦力で相手を粉砕するぞというプレッシャーにはなるでしょう。 全軍Aルートの案もあります。輸送船団、水上部隊、空母機動部隊を集中運用する。兵力の集中は用兵の基本というわけです。 ただし米軍は多くの場合、兵力的に寡兵なのです。こっちが集中運用すれば、向こうも兵力を集中できます。索敵能力では一日の長が米軍にあるので、こっちが兵力を集中させるとかえって米軍の対処を楽にしてしまう欠点があります。 ではA、B併用はどうでしょう。一見兵力分散で愚策のように思えます。 しかし米軍は、多くの場合どちらか一方のコースにしか空母を向けられません。戦力チット次第では史実では登場しなかったレンジャー、サラトガ、ロングアイランドが登場するとはいえ、2手に分けるには不安がつきまといます。ここに日本軍のつけいる隙が生じるかもしれません。 空母をA,Bどちらに潜ませるかは日本軍の自由です。 あるいは数に余裕がある場合(戦力チット1~3を引けば飛鷹がエンジントラブル無く出撃する)は両方に配置することもできます。 続いて米軍のチットを引きます。チットは1~9のうち既に日本軍が引いているチットを除く8枚のうちからランダムに引きます。結果は3でした。 史実戦力に加え、護衛空母(当時は特設空母)ロングアイランド、旧式戦艦のメリーランド、コロラドが登場します。2隻の旧式戦艦を登場させる代わりに、史実では伊19号に雷撃され修理中だったノースカロライナを登場させることも可能です。しかし米軍は数を優先することにしました。またチット3では余計なことに米の輸送船団も登場します。 米軍も自身の陸軍戦力増強のため輸送作戦を敢行することを強いられるのです。 米軍はもともと空母の数で不利なので、これは結構頭の痛い問題です。輸送船団のためにそれなりの護衛戦力を割いてやる必要が生じますが、巡洋艦以下の補助艦艇は、どの戦力チットでも史実通りにしか登場しないので。 輸送船護衛にはロングアイランドの活躍に期待したいところです。まあ、よほどのことが無い限り、輸送船団が空襲を受けるようなことはない筈ですが・・・。(つづく)
by takoba39714
| 2007-12-13 23:19
| 空母戦ゲーム作成備忘録
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